るろうに剣心リメイク 斎藤VS剣心の感想

齋藤との対戦よかった。

ところどころ思うところあったり旧作見たらやっぱ違いがすごかったけど。

 

齋藤の声は合わない人も多くいるようだけど、私は合ってると思いました。

るろ剣のキャストはみんな良い感じ。そりゃあ剣心は女性から男性へ変わったから一番影響あるけど、それを抜きにしたら普通に良いし。

 

牙突の構え方何か「あれ?」と違和感あるとこあったが、同じように思った人結構多いみたいですね。

(私は鍔の近くで持ちすぎてるような気がした。なんとなくの違和感だったので合ってるかどうかは知らん)

 

勢いが削がれる

しかし最初の対空の牙突のところで、反応する薫と弥彦のドアップのシーン入れるのはなあ。背景が道場の風景じゃなく必殺技使うときとかギャグとかの別空間みたいなのがね。

暗い道場での対戦なのにいきなりド派手な色合い(赤)が入ってきて違和感がすごかった。(そこの3カット以外は背景が暗い道場なので違和感なくなったが)

そして背景ド派手空間だからテンポが止められるというか。無惨様(違)のナレーションも。

齋藤と剣心の戦いはスピード勝負て感じもあるので、いちいち止めてテンポが殺されるのはなあ。齋藤の脳内での解説は今戦ってる本人だから入っても問題ない。

 

抜刀斎に戻りつつある剣心

抜刀斎に戻りつつある剣心にかけよった薫だが、そのときの剣心の目は普通に怒ってるときの目と変わらないのよね。だから『ドン!』とSE鳴っても「ん?」としか思えんのよ。その後の流れで「あ、抜刀斎に戻りつつあるシーンだったのか」とわかるという。

声もただ低くしただけで迫力がない。

 

剣心が齋藤の首に一撃を与え吹っ飛ばしたことで、まーた神谷道場が破壊されるw

斎藤VS左之助のときも、前に酒に酔った元弟子たちの件のときにあいた場所と同じとこが被害になったけどwこれで左右どちらも道場の壁がぶっ壊れw神谷道場文字通り潰れるぞw経済的理由じゃなくw

 

外に出たときの剣心の顔w

 

剣心の「寝ぼけるな。”もう殺す”のは俺の方だ」が乙女ゲーの俺様キャラみたいに聞こえるんだよな。特に「寝ぼけるな」が。
抜刀斎としての凄味じゃないんだよ。乙女ゲーのキャラなんだよ。

 

薫がすげー焦ってるけど、ただキレた剣心にしか見えないので違和感があるw

BGMも何かゆっくりだしなあ。

 

抜刀斎VS斎藤

外に出てからの戦いはテレビで見てた時は何かよーわからんかったけど、コメ見てわかった。
そして旧作の方ではちゃんとしてた。
というかやっぱ外出たのは新作のアニオリか。何で出たのw

 

旧作:斎藤が剣を投げ(遠距離攻撃)、それを剣心がこぶしで跳ね飛ばした
新作:斎藤が手でしっかり握ってる剣を突き出し攻撃した(近距離攻撃)のを、剣心が何故かこぶしで跳ね飛ばせた

旧作:斎藤は武器を失くしたので剣心に駆け寄り拳を繰り出そうとしてくる・・・と思わせてベルトで攻撃(中距離攻撃)
新作:突き攻撃が失敗し武器を失くし前につんのめった斎藤。その横にまわった剣心が刀を振り下ろそうとしたとこで斎藤何故かベルトで攻撃(近距離攻撃)

旧作:意表を突き、ベルトで刀を跳ね飛ばし無防備になったところを拳で連打
新作:近距離で振るったベルトなのに刀を跳ね飛ばせる程の威力を発揮し(しかも血が出るほど)、無防備になったところを拳で連打

 

鞭系の武器って距離が無いと威力出ないと思うんだが。

しかも連打する前のカット、何故かベルトで攻撃した時よりちょっと距離が開いてる状態に見えたんだが。

あんな近距離なんだからベルトで刀飛ばさず拳叩きこんだ方が早かったろ。何でわざわざ刀をベルトで跳ね飛ばしたの。

 

旧作の方は
剣を思いっきり投げる(そちらに気を引かせる)

剣は囮でメインは拳で叩きこむ(飛んでくる剣と突撃してくる拳の時間差攻撃の対処をしなければならない)ここまでは剣心も読める戦法

と思わせての、拳が出てくるかと思ったらベルトでの攻撃

間合いとか時間差の計算とかが狂い、すぐに対処できない(達人同士の戦いはコンマ1秒の差で大きく勝敗を分ける)

意表を突かれ武器を失くした剣心に対し、拳を叩きこむ斎藤

 

というのがすごい。

どう見ても拳を繰り出してくるようにしか見えないのにまさかのベルトだから意表を突けるのよ。しかもベルトで刀を跳ね飛ばしあと「引っ掛かったな」とでもいうようにニヤリと笑って迫ってくるのもまた恐怖感を煽られて良い。

 

新作は無我夢中でベルトで反撃したのかね。旧作では戦法て感じだったのに。

 

 

剣心が齋藤に首絞められそこから脱出するために刀で斎藤の顎を撃つとこのカメラワーク、
最初その様子を一瞬見せてから剣心の頭にカメラ戻ってゆっくり上に上がって齋藤に移るんだけど、何でそんな感じにしたのか。

一瞬映ったスピードのとこは良い。斎藤と抜刀斎の勝負はスピードが大事だから。
でもなんで「大事なところなので二回映しました」のとこで剣心の頭をゆっくり映していくんだよ。せっかくのスピードが殺されてるじゃん。下から上へすぐあがって斎藤の顎の衝撃の所で止めればいいのに。

それに音も「二回映しました」の剣心の頭映ってるときに衝撃音が鳴ってるので絵面と合ってないのよ。剣心の頭で時間とってるから斎藤映るまでに音終わってるし。それがまた違和感を増幅してる。

 

そして刀の鞘で攻撃するために手を上げるとこも、旧作だと苦しそうで精一杯力を振り絞り手を上げ振り下ろすって感じなのに新作だと「はーい」と手を上げてるように見えて余裕が見えるのがなんとも。

そして斎藤から距離とるとこも、旧作だとスッと自分の意思で跳んで距離をとってるように見えるのに対し、新作だと転がって受け身とって距離とってる感じがなんとも。

 

薫の絶望感

薫の止めようとするとこ必死さが足りないな~と思ってたけど、旧作見たらそっちはちゃんと焦りとか抜刀斎に戻ってしまう!という絶望感とか演出がしっかりしてた。新作の方はただ止めようとしてるだけというか。何か一人で騒いでるだけっていうか。(剣心が単にキレてるだけに見えるせいもある)

 

薫の叫びも何か演出過剰というかなんというか。旧作の方が絶望感があってよかった。

薫が膝をつくところも思わず力が抜けたというより、自分から膝をついたというか座りにいったというか何か演技っぽい感じ。

「誰かあの二人を止めて~~~!!」も何か舞台の役者さんって感じに見えた。必死さが足りない。声じゃなくて表情がね。
「どうしてあなたはロミオなの!?」とか「私のために争わないで~!」というような演技みたいな。何か場違い感が。

 

最後に剣心に手を伸ばすところも、
旧作は「抜刀斎に戻った剣心の心には届かない」という感じがするが、
新作は「単に物理的に間に合わなかっただけ」て感じがしてなあ。

 

旧作ではベルト戦法に引っ掛かったり首絞めで剣心が苦しそうだったりで、この時点では斎藤の方が上。しかし鞘を顎に当てて脱出したあと、二人ともゼェゼェハァハァして少しずつ互角になっていく、これ以上この状態が進んだら―――
というところでの薫が必死にこれ以上戻らないでほしいと、「剣心」に戻って欲しいと声を出そうとするも抜刀斎にほぼ戻っている剣心にはもうその声は届かない、という感じがよかった。

日常の象徴である薫の声は届かず、同じく戦場に立ったことのある川路の声は届くという、抜刀斎にどれだけ戻っていて平和な日常から遠ざかっていたかの描写なのだろう。

 

そして新作。

コメでも書かれてたけど、新作では薫の「いやあああああああああ!!」の声めっちゃ大きいのに川路さんの声で二人の戦い止まるというw

まああんなデカい声が聞こえない程だったということなのかもだが。

 

てか旧作では最後の方までは斎藤余裕ある感じだったのに、新作ではその前から割と斎藤必死な感じで剣心と戦ってるように見えてなあ。頑張って食らいついてるようにも。
今までの敵のようにちょっと苦戦してるだけで、何か抜刀斎に戻ってしまうという絶望感とか必死で止めなきゃとかいう感じがしない。

弥彦と同じように「わーすげー」というスタンスになってしまう。

 

最後に

ニコニコで見てるときは2回目だしコメ見るのに集中力が削がれるから別に気にならなくなるけど、テレビで見たときはテンポがね。

しかし確認のために何度も見てると段々感覚がマヒしてきますね。

 

戦闘もやはり旧作の方がいい。懐古厨と言うやつもいるだろうが、良いものを良いと言ってるだけ。新しければ無条件で良いと思い込んでる方がどうかしてるわ。そういうやつのが声が大きいだけでちゃんとわかってる人も多いけど。

 

 

別にるろ剣に限ったことじゃないけどリメイク作品って旧作より音響のレベルが低くなってるのが多いと思う。BGMが印象に残らん。

演出や音響は昔の方がレベルが高かった。

今は演出できる人少ないってネットで見たけど、確かにそうだと思う。

 

まあなんだかんだ書いたけど、二人の対戦よかったと思いますよ。今の時代って感じで。旧作のはすごすぎますからね。

でも平成版のが無くて令和版のが最初のるろ剣アニメ化だったとしても、その後何十年も多くの人の記憶に残る名シーンにはなってないと思う。