天官賜福2期10話感想 隠し通したかった真実

光の子チェンチウも闇に呑まれてしまった・・・。

自分は闇落ちしない!と言えたのも悪いのは国師だけで他の仙楽人は永安のことを良く思っていると思えていたからで。

自分たちは良くしてあげたのに裏切られた、と。

 

差別

貴族の中では差別が蔓延してたのか~。そりゃ復讐したくもなるわな。

国主も心の奥底では仙楽人を恐れていたし、そういうのがにじみ出ていたのかもしれない。

「準備、ご苦労だったな」も永安の方が上だと言ってるようなもんだしね。「ご苦労」は上から下にかける言葉だし。しかも肩ポン。

王子の誕生日の準備をさせるということを、本来ならその立場にいる安楽にさせてるし。

従属させられてる、という感じがするのだろう。いくら口では差別をなくそうとしていても何気ない行動や言動一つ一つにそれが表れている。

 

差別って根深いからね。幼少期から植え付けられたものはそう簡単にとれるものではない。でもチェンチウは幼い頃から安楽と共に育ってきたからそういう偏見は植え付けられなかった。両親が仙楽人への差別をなくそうとしてたのもあるだろう。

 

安楽王

仙楽人である安楽だが、王子であるチェンチウと共に育ってきた。でもそれも、チェンチウに偏見を植え付けないために利用されただけかもしれない。

国主の望む、仙楽人への差別をなくしていく国作りのために。

国主は仙楽人への恐怖が根付いているから、子供の頃に仙楽人とは関わらされてなかったのだろう。それまで仙楽の貴族の末裔たちはどういう扱いをされてきたんだろう。

いきなり王子と共に育てられることになったが、「侮蔑される立場の仙楽人が永安の王子と共に育ててもらえるのだぞ感謝しろ」と含められているような気がしてもおかしくないだろう。

そして王子の良き兄、友としてふるまわなければ存在価値が無いとも。

 

自然に親友になったわけではない。そういうさまざまな空気感とかで作り上げられてきた関係なのだ。そういう風に仕向けられたから。そうしなければならなかったから。それを「あの二人は良い関係だ」と国主たちが無神経に思うこともまた癪に障ったのかもしれない。

 

王子の親友という立場だが永安と仙楽、勝者と敗者。対等ではない。

「同年代の世話係」みたいな側面もあるだろうし。将来も王子の補佐として頑張ってくれ、というような。立場の違いを間近で見せつけられる。本来ならその立場は自分のものだったのに。

そしてそんなことを知らずにぬくぬくと育っているチェンチウにも憎しみが向いたのだろう。差別とは無縁の王子。何も知らない王子。安楽がこういう差別を受けていたことも気づかなかったのだろう。みんな王子の前ではいい面を見せるから。

 

安楽ももしかしたら最初はチェンチウと仲良く育ってきたのかもしれない。チーロンにそそのかされ、周りの貴族たちが自分に向ける悪意に気づいたとか。

チーロンがいなくとも、蔓延している差別にはいつか気づかれただろうから遅かれ早かれな部分もあるだろう。

 

安楽は病で死んだとチェンチウに伝えられていたが、ただ一人首謀者を知ってる国師が「安楽は病で死んだ」と伝えても信じないと思うので、お付きの人が言ったのかな。

そうならお付きの人は国師に会って真実を聞いたということに。そして国師と同じく親友が裏切ってたことをチェンチウに知られたくないために協力して嘘を伝えたのだろう。

仙楽人をどうするかの場でも全滅させないよう進言してたし。

 

狂乱の宴

何で仙楽人は青鬼みたいになってるのw変若水(おちみず)でも飲んだの?

復讐のためにチーロンは青鬼になって、人間を青鬼にする薬でも手に入れたのかな。

てか仙楽人、警備させられてたらそりゃまあ嫌だよね。本当は自分たちがあっちの宴の席にいるはずなのに。

 

遅れてやってきた国師「なんだ、やけに静かだな・・・」

ちょっと前まで大騒ぎでしたよ。

これ殿下が最初からパーティに参加してたら被害は最小限で済んでただろうな・・・。

 

安楽王が黒幕だったということを告げ、全ての仙楽人を道連れにと言い出す国主。

殿下が仙楽人だと知ったんじゃなかったのか。この惨状の中そこまで気が回らなかったのか、国師はこっちの味方だ~と思ったのか。

差別をなくそうと頑張っていたのにこんなにあっさりと覆されてしまう。

黒幕だけでなく関係ない仙楽の一般人も道連れにと。

 

てっきりチェンチウには仙楽人がこれを引き起こしたと知られたくないが、この惨状を見れば仙楽人を恨むかもしれない。そんなことはあってはならない。そうならないようチェンチウを頼む。私はもう助からない。苦しいので一思いにやってほしいと頼むも渋る国師だがこのまま無駄に苦しませるのも酷だという事で介錯したところをタイミングよくチェンチウ見てしまっただけかと思ったら国王自ら恨みをチェンチウに継がせるつもりだったのかよ。ああああこれは・・・。

しかも国師にみんなを集めるようにも伝えたのかwというかチーロンが今までしゃべってたのかwてか最後の国王の言葉とかはチーロンの想像かよwじゃあワンチャンそんなことまでは言って無い可能性もある。

 

昔チェンチウが襲われたのは仙楽人の刺客だったことが判明。

12歳のときに襲われ17歳のときに惨劇。

国主の5年間頑張ったというのは何なのかと思ってたが、チェンチウが襲われたから仙楽人の待遇を良くして「襲わないでね」としてたのか。それまではどうだったんだろう。そこまで積極的に良くしようとは思って無かったのかな。仙楽人というだけで恐怖心があるみたいだし。

仙楽人の待遇がよくなったのもチェンチウのためだし、差別をなくそうとしてるように見えるけど自分たちの安泰のためにしているだけだから差別がなくなるわけがないよね。

 

チェンチウは両親の望み通り仙楽と永安が仲良く暮らせるように尽力したけど、父の願いは最後に仙楽人の全滅になったから両親の願いはかなわなかったのではw

両親はいいことをしてきたはずなのにどうしてあんな末路を・・・と嘆いていたけど、まあ差別は滲み出ていたからねえ・・・。

安楽の名前つけたのも国主だったのかな。

 

チーロン(分身)の最期

挑発してあっさり真っ二つにされたチーロンw

こんなあっさりやられるなんて。真っ二つにされても痛くねえぞwと言って普通にしゃべってるし。しかも頭と胴体引きずられて連れてかれてもまだ嘲笑は続く。体張りすぎだろw

そしてあっさり鍋の中に放り投げられるwこいつ何でわかってる地雷を踏みこんでいくんだwしかしこんなあっさりと終わるなんて・・・と思ったが分身かよ。

最期まで清々しいまでの嘲笑続けててすげえわw

 

殿下は昔のチーロンを思い出す。

子どもの頃はあんなに普通に慕ってて可愛かったのに・・・。戻して・・・。でも今の体張ったエンターテイナーも面白いから戻したり戻さなかったりしろ。

やっぱ国が滅ぼされて狂ったのかなあ。としたらやはり永安の自業自得・・・。国を奪って栄えた国はいつか滅ぼされるもんだしなあ。

だからそうならないために一族郎党皆殺し、てのが定石なんだよね。民族浄化も。

生き残らせた場合も力をつけないように差別して抑えつけないと、いつか復讐してくるかもしれないという恐怖がぬぐえないしね。

 

てか何でチーロンが「仙楽太子め、灰にしてやる!」と怒ってたんだ。国の危機に駆けつけてくれなかったから?

 

一応解決

このチーロンは分身だから本体倒すなら骨灰を探せとアドバイスするホワチョンw

チェンチウはチーロンの骨灰探すために一人で去る。殿下との決着はまた今度に。

今期でチェンチウと殿下の決着は終わらないだろうなあ。

一応ひと段落ついたけどこの後なにやるんだろ。

殿下誘拐されてることになってるけど普通に天界に戻るのかな?それとももうちょっと鬼界にいるのか。

そういやディーシーが何でホワチョンに囚われていたのかまだ未解決だったが残り話数で解決できるのだろうか。

まあ残りはエピローグみたいな感じだろう。

天界に帰ったらチェンチウはいないし殿下は落ち込んでるしで部下二人が心配しそう。両方ともホワチョンのせいにされそうwてかサイコロ地獄から抜け出せているのだろうか。

 

しかし真実を知らせるよう仕向けたホワチョンに食って掛かる殿下はちょっと意外だった。

このまま二人の仲こじれるのかと思いきや殿下すぐ反省して関係悪化は免れる。

殿下としてはみんなが丸く収まるなら自分が犠牲になってもいいと考えるが、ホワチョンは殿下が大事だからな。殿下だけが他のために苦しむの見てられないよな。

 

最後に

自業自得というか因果応報というか。

結局永安国が奪って差別してきたことが返って来たってことでしょ。

やった側は昔の事だからと思うだろうが、やられた側はずっと覚えて子々孫々まで伝えるだろう。それでも待遇が良ければ「昔はそうだけど今は~」と思えただろうがね。

一般市民は待遇がよくなったけど、貴族側は今も続く差別で鬱憤が溜まるだろうよ。皇族の先祖を殺されたわけだしね。

 

国主も自分の家族が仙楽に殺されたら~と言ってたし。チェンチウも真実を知って仙楽人に恨みを持つようになった。

結局殿下が聖人だったということがわかったわけか。殿下が永安人を大量虐殺してないとしたらやさぐれてた時に何かあって浄化されたのかな。チェンチウに会う頃にはもういつもの殿下っぽかったし。

 

 

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