ドラマ 3年A組 8話感想と考察 先生の伝えたいことはちゃんと届いてた

何で武智先生はベルムズのこと文香に話したんだろうと思ったらこういうことだったのね。澪奈のときと同じように陥れてた。

3Aの元担任だと思ってたら違ってた。別の学校だったのね。フェイク動画のせいで教師を辞めたようで。

澪奈が自殺したことは武智先生にとっては想定外だったみたい。

 

武智先生の生い立ち

1969年生まれ。生い立ちの説明と映像の違いw

セリフとは裏腹に武智先生の過去は寂しいものだった。

子供の頃はテーブルにお金を置いておかれ夕飯はこれで用意しろと。 金持ちっぽい家にお坊ちゃんな感じの服で一万円札持ってたから東MAX思い出したw

学校ではいじめられ、パンツ一丁で門の前に立つ。思春期にあんなことされたら立ち直れんわ。

しかしそういう生い立ちだから他人を蹴落としてでも成り上がる、という思考になったのだろう。信用できるのは金だけ。犬は裏切らない。

親戚の種子おばさんや親戚で味噌作ってる人が本当にいたのなら、親戚はまだ愛情かけてくれてたのかもしれない。味噌の方はまだしも種子おばさんはノリで言っただけのように思えるが。

教師になったのも親が世間に恥ずかしくない職業につかせたかったからでは。惨めな青春時代を送ってたのに教師になりたいとか思わないだろうし。救ってくれた教師がいたとかなら別だけど。

でもTV出たり写真集出したりしてるからな。厳格な家だったらおちゃらけてるの許さないだろうし。縁を切ってるかも。

それか学校での人気者、というのを叶えるために教師になったのかも。

 

自分以外信じられないから生徒を金の道具にするのも何とも思わなかったのだろう。今まで自分がないがしろにされてきたから、自分もそうしていいだろう、という思考。

有名人になったのは、みんなから必要とされる、期待される人間になりたかったのかも。好意を向けてもらえるように。満たされなかった子供の頃の心を埋めるように。

 

恋の蕾がちらほらと

澪奈の自殺はフェイク動画だけじゃない。むしろここからが本番。 なので今日は一日自習。本番は明日だから自由に過ごせと。ん、明日?何かあるのか?

携帯も返してもらい、家族に連絡してもいいしSNSに投稿してもいいらしい。

兵頭が電話で連絡してるとき後ろでわいわいやってたけど、その声聞こえない?

 

みんなほっとしたのか何だか普通の日常の光景に。そして恋愛方面もちらほら。

金沢さんは里見狙いだったか。でも遠くで見てるだけでいいみたい。 そしたら秋葉さんが里見にアタック。モテモテですな。元カノの花岡さんもまだ諦めてない様子。

 

真壁君と熊沢さん。こっちもなんやかんやでいい関係? 澪奈は里見を振って真壁君を選んだ。だから自信持てと言ったら、 「やっぱりお前俺のこと・・・」 そういうところがヘタレと言われ、「え、どういうこと?」とわかってないw

 

この事件を通し、より絆が深まった中尾君と涼音。盛り上がるBGM流れているなと思ってたら辻本さんが歌ってたのかw

カラオケっていうからもっと若者っぽいのかと思ったら何か壮大な感じのw

その歌声を聴いて父に紹介しようかとつぶやく立野君。音楽プロデューサーしているようだ。それ聞いて驚く辻本さん。未来のアイドルの花開く・・・?

 

華ちゃんは前回のことで須永君に嫌われたと思い瀬尾君を睨み付けるw まさにビースト。

振られた記念に写真撮るかと香帆に言われて振られてないから撮れませーんと言ったところ通りかかった須永君が「写真?撮ろっか」と言ってくれる。

須永君は別に華ちゃんのこと嫌ってなかった。むしろ謝ってきた。そして今度は脈あり記念に写真を撮ろうということに。

さくらはナチュラルにその場から離れるが入るように香帆たちに言われ笑顔で入る。今まで奴隷として嫌われてたからそうしてるのが普通だったんだね・・・。

 

対して唯月は喜志に電話。留守電なのでメッセージを入れる。

喜志が捕まったのは自分のせいだと。 何故澪奈の動画を自分に頼まなかったのか。 それは自分に対する優しさだったのか。 そして今までの礼を言って別れを告げる。

その言葉を聴き、自白する喜志。

やはり喜志は唯月のこと好きだったのか。わざわざ重要なデータ入ったメモリーカードを渡すくらいだからなあ。それだけ信頼していたことだし澪奈のことも言わなかったし。

となると、最初の時点で興味持ってたのか。骨のありそうな女だと。 クラブとかでも他の女の気配とかなかったしな。俺の女だと見せびらかしに行ってたのか。

 

そして瑠奈ちゃんはあの映像をまた調べていた。何か気になっていたのか。

石倉君は瑠奈ちゃんにこの前の特撮ヒーローのガルムフェニックスの話題を振って仲良くなろうとするも「用がないなら向こうへ行って」とパソコンから目を離さずに言われすごすご退散。

その様子立野君見てたw 立野君と浅見さん仲がいいのかな。辻本さんのプロデュースの話のときも一緒にいたし今も一緒に勉強してるみたいだし。

 

西崎君の罪

SNSでは武智への誹謗中傷ばかり。それを見る西崎は思い出す。

澪奈のドーピング動画が出回ってることを知ったとき「最低だなー」と思い拡散してしまったことを。

悪いことしたやつには何をしてもいい、という心理だろう。悪いことしてるやつは制裁されるべきだ、みんなにも知らせなくちゃと。

しかしその後瑠奈ちゃんがフェイク動画だと気づく。

西崎君は動揺するも「別にどうもしねえよ。ほっとけよ」 自分は関係ない。自分は知らなかったんだから。悪意はない。しばらくすれば騒ぎも収まって元に戻るだろうと。

しかしその後もフェイクだと気づく者はなく、澪奈に対する誹謗中傷だけが広まっていった。これ西崎君も結構な戦犯だな。

瑠奈ちゃんもフェイクだと広めていれば・・・。

 

先生が犯人?

瑠奈ちゃんがあることに気づき、それが教室中に広まってしまう。

あの防犯カメラに映っていた人物、あれは武智ではなく柊だと。フェイク動画だったのだ。

「あー遅かったか。もう少し早く回収すればよかった」

 

動揺が広がる教室。また疑心暗鬼に。

すると先生は「お前たちが決めろ。この動画をどうすべきか。俺をどうしたいか。お前たちが決めろ」と言って教室から出て行く。

追いかけるさくら。 「どうしてあんなこと・・・」「そうか。お前も居づらいよな。ついてこい」

 

あの動画に映っていた女子生徒はさくらなのではないか?背格好似てるし。 前回の反応も「何であのときの私たちの様子が映ってるんだろう」って感じだったし、やっぱさくらだよなあ。

でもどういう名目で先生と一緒にいたのか。澪奈とさくらは和解できないままだったし。

澪奈のかばんを届けさせるため?なら何であんな雑居ビルにってことになるし。そもそもあのビルから出てきたのは先生だけだし。他に出口あるなら別だけど。それともどこかに隠れていて後に出てきたのか。

そういやさくらが澪奈の自殺に気づいたのって夜だったような。それまで隠れてた?でも何のために。そもそもあのビルで何が起こっていたのか。澪奈は先に来ていたのだろうか。

 

もう後悔はしたくない

教室では動画のことについて話し合う。

西崎君はこの動画をアップしようと言う。しかしクラスの意見は割れる。

「ネットにさらされたらその人の人生が一変するって西崎!あんたが一番よくわかってるんじゃないの」「わかってるよ!!」

「わかってるから武智を救うべきだっつってんだよ」

 

今まで先生に救われた生徒たちは、しっかり見極めてどうすべきか慎重に決めるべきだと告げる。

そのとき逢沢君が「この動画おかしい!」と何かに気づく。

澪奈が自殺した日に持ってたのは学校のかばんだった。水泳バックじゃない、ということが逢沢君がドキュメンタリーのために撮っていた澪奈の映像から判明する。

防犯カメラに映っている女子生徒が澪奈じゃなく、この動画自体がフェイクなんじゃないかと考える生徒たち。

そして防犯カメラの位置が斜め前のクリーニング店だと気づく。しかしそこに防犯カメラなんかあったか?と思い至り、電話で聞くことに。そのための携帯解放。

防犯カメラは無いとのこと。

 

まあ自殺といっても他殺かもしれないし防犯カメラがあったのなら警察が調べてるよね。都合よく日時まで音声で入ってたしね。

しかしこれで先生勝手によそにカメラ取り付けていたことが判明。まあ今現在トイレにつけてたりするので今更か。

 

フェイク動画を作った動機は、武智への復讐ではないかと熊沢さん。

澪奈が自殺したのはフェイク動画の件。犯人は武智だとわかっていたから同じ手を使って追い込んだ。証拠がなかったこともあり、自白させるためにも。

しかしこれが先生の復讐だとしたら武智はどうなると西崎。やってもない殺人の罪を着せられると。やはり公表すべきだとの気持ちに。

澪奈のときみたいに後悔したくないとの思いから。しかし寸でのところで瑠奈ちゃんタックルで止める。

瑠奈ちゃんも見て見ぬ振りしていたことを悔やんでいた。

「でも、景山さんの時と今回は違う。だから、もっと、もっとちゃんと考えよう」

 

先生涙ぐむ。届いてたんだなと。

「ひとりひとりが、目の前にある問題とどう向き合うべきか。想像力を働かせて、いろんな可能性を考える。自分だったらどうするか。相手が自分だったらどうすべきかを考えて。それぞれの思いをぶつける。」

「俺が伝えたかったことがちゃんと、届いていたんだな」

 

命がけの戦い

郡司刑事が入ってきていた。迎え撃つ柊先生。

宮城刑事の密告により五十嵐刑事が捕まり、先生に生徒を殺す気はないと気づいた刑事たちがSIT突入を決める。

時間がない。

警察と交渉できる本当の人質。そのために郡司刑事が必要。 郡司が単身やって来たのは、柊がやっていることが是か否か確かめるため。骨の髄まで刑事だった五十嵐刑事が何故加担したのか。知りたかった。

先生は、あなたならわかるはずだ、と説得しようとする。生徒が理不尽な死に方をしたのを目の当たりにした郡司刑事なら・・・。

クラスのみんなは準備室から二人の様子をモニターから見ていた。

「間違っているとわかっていてもそれでもやらなきゃいけない。そのために俺は命をかけた!」

その言葉を聞いた西崎君。 「止めてくれてよかった。あんなにまで戦ってる先生を見ないと、ちゃんと知ってからじゃないと、また後悔していた」

先生も奮闘するが体調が悪いこともあり、一方的に殴られる。

みんな涙を流しながら応援する。人質である自分たちが出て行くわけにはいかない。でも、このままだと先生は・・・。

 

反抗する体力もなくなり、倒れこむ先生。郡司刑事が手錠をかけようとしたとき、いきなり背後から何者かに殴られる。

そこに現れたのは・・・ヒーロー・ガルムフェニックス!

まさかのBGMつきw

「レッツシンク!」

 

時間のゆとりは必要

生徒たちが動画がフェイクだと気づくことができたのも、しっかりと考えることが出来たから。先生の教えもあるけど、しっかり考える時間は必要。

今の世の中はスピードを求められたり効率を重視されたりしているから、しっかり吟味して考えることがなくなっているところもある。

目の前に現れた物事を鵜呑みにしてはいないか。切り取った一部だけを見て全体と思っていないか。今の時代に必要な、大切なことを教えてくれるドラマ。

 

真の黒幕は牧原でなく・・・?

五十嵐刑事が、「その程度のやつなら犯罪に手を染めてねえよ」とか言ってたから牧原じゃなかったか。ということで、やはり世間かな。

 

世間「景山澪奈すごい!水泳で全国トップ!」

??「そいつドーピングしてたぞ」

世間「景山最低!裏切られた!死ね!」

 

??「柊先生が生徒を人質にとったぞ」

世間「先生最低!生徒かわいそう!武智は人気!」

??「武智が犯人で柊先生は悪事を暴いたヒーローだぞ」

世間「柊すごい!俺は信じてた!悪を倒すヒーローだ!」

世間「武智最低!裏切られた!死ね!」

 

??「あれはフェイク動画で映ってたのは柊だぞ」

世間「柊最低!裏切られた!死ね!武智かわいそう!」

 

??「人質にとられているといったがあれは嘘だ。みんな仲良くやってたぞ(自習のときに撮ってた映像拡散)」

世間「柊優しい!俺は信じてた!正義のヒーロー!」

柊「お前らいい加減にしろ」

 

こういうことですね。 一は全、全は一。

牧原は一人だけど権力は強い悪の塊。わかりやすい悪役。 世間一般の人は一人の力は弱いけど、何千、何万と集まれば、大きな強い悪の塊となる。

自分は弱いただの一般人、自分ひとり思ってたってどうってことはないだろう。その悪意も集まれば人を殺せるナイフとなる。

澪奈の死は、フェイク動画で陥れられ、周りが敵になり、ネットからも全国的に誹謗中傷を浴びせられたせい。世間も自殺に加担していたことになる。だからこそ、一人の何気ない行動や発言で、人を殺してしまうことがあるのだと。大勢の、自分には関係ない、娯楽としてこの事件を見ている人々に伝えたいのだろう。

 

最後に

先生のスーツアクター時代の先輩の田中さんがまた出てくるとは思わなかった。そして事件の犯人であると知っているのに、フランクに電話してきた。先生はおそらく話すのは最後だろうと思ったのだろう。

「自分はヒーローになれなかったが、それでよかった。子供の夢を壊したくなかったから。田中さんはいつまでもヒーローでいてください」

「言われなくてもそのつもりだ。じゃあな」

 

ヒーローだから、来たんだ。