まさかこんなにきれいに終わるとは。
これ部長を助けるために校長たちと戦って終わると思うじゃん。せいぜいミロ先生と本郷ちゃんくらいしか解決しないと思うじゃん。
立てこもったら泉出てこれないじゃん。菅原氏告白できないし和紗の不安も拭い去れないじゃん。
と思ってたら泉が来た。
そしてもーちんがきっかけで菅原氏が図らずも泉に好意を知られることに。
これで告白の段取りもカット。
その後うまく収束するかと思いきや泉のクズ発言。
そこに部長や天城君、ミロ先生と本郷ちゃんも現れメンバーが揃う。
混乱を極める中、ミロ先生の鶴の一声で色鬼が始まる。
まさか色鬼で全ての問題を解決に導くとは。
ミロ先生すごい功績。
もーちんと菅原氏
もーちんと菅原氏の関係は友達に落ち着いたように見える。
「百々子の桃色」という言葉にすぐに反応して探しに回る菅原氏を追いかけるもーちん。
しかし菅原氏には何がその色がわからない。
わからなくても、必死に探そうとしてくれる。百々子の色を。
でも、それでも、菅原氏が発する言葉は「これからも友達でいたいから」
どうあっても恋愛対象には見てもらえない。そう悟り、諦めたのだろう。そのときの表情が悲しい。
もーちんは菅原氏に抱きつく。それは、菅原氏への恋愛感情の別れと、感謝を表しているのではないかと。
タックルのとき「よく抱きつけるよね!」「私が男だったら抱きついてた?しないよね。勘違いされたら困るもんね!」とか言ってたし。
恋愛感情を持っていたら簡単に抱きつくなんて出来ない。
もーちんの考えがそれだとすると 気軽に抱きつく=恋愛感情ではない
「友よー!」って和紗と抱き合ってたりしたけど、それは友達だから出来たこと。 だからここでの抱きつくという行為は「友達」だと認識したこと。
結局、恋愛対象には見てもらえなかった。 でも、好きだという気持ちを否定するでもなく拒絶するでもなく、今も自分のことを思って色を一生懸命探そうとしてくれる菅原氏。
恋愛としては受け入れられなくても、自分のことを大切に思ってくれている。 そのことへの感謝の気持ちも、抱きしめるという行為に含まれていたのかなと。
本郷ちゃんとミロ先生
ミロ先生にとって自分は子供で、最初から相手にされてなかった。 その上、富田先生といい雰囲気。もう叶いっこない。
それなら少しでも自分を刻み付けたい。 「せめて面白がらせたい」
そういう思いで今まで色々してきたが、どれも叶わず。
だが唐突に 「迷惑なくらい面白い」と言われる。
「せめて=少しでも」、と思っていたものが 「迷惑なくらい=とてつもなく」、と自分が思っていた以上の評価が不意に降りてきた。
本郷ちゃんにとって強く印象に残ってもらうということは、自分を認めてくれたこと。
「こんな志半ば・・・半端なところで適当に満足させないでください」
うれし涙まで浮かべているのにこんな風に言ってしまうのは、狙ってやったことではないところで『これ以上無いくらい面白い』と思われてしまったからだろう。
自分が狙ってやったことで面白いといわせることで完全に吹っ切れるということだろうか。
「面白くないですよ、山岸先生」
まだこんなところで終わらせない。しかしもう恋愛感情は吹っ切れた。それが「ミロ先生」から「山岸先生」に変わった意味だろう。
そしてその最後の仕掛けがエピローグで見せたミロ先生と富田先生の結婚式での余興。あれを内緒で練習して披露して驚かせる。それが本郷ちゃんのミロ先生への最後の仕掛け。
祝福の気持ちと共に自分の気持ちへの決着。それがあそこに込められているのだろう。
最後に
しっかし展開が読めない作品だったw 最終回はぶん投げて俺たちの戦いはこれからだENDかと思ったのに。
物語中盤でも、学園祭のときに部長は振られると思ったからね。あのままうまくいくとは。部長だけなんか順風満帆だったなあw
エピローグでは部長と天城君の関係続いてるようだし。
菅原氏は和紗たちと仲直りしたようで。
和紗が泉と一緒に帰るために別れた後、切ない表情になったのはやはりまだ完全には吹っ切れてなかったのだろう。
それを瞬時に悟ったもーちんは菅原氏を遊びに誘ったのだろう、二人で街のほうへ歩き出す。この誘ったときのもーちんの顔は「恋する乙女」ではなく「友達」としての顔だった。
もーちんはちゃんと吹っ切れたのだろう。友達として菅原氏の傍にいると。
もーちんは自分から動くことはもうないだろうし、この二人が付き合う未来があるとすれば菅原氏が動くことだな。まだチャンスはある!
しかしこのエピローグのときのもーちんの髪型、三つ編みからゆるい二つ括りになってて可愛かった。