映画 プリンスオブレジェンド ネタバレ感想と評価 伝説の王子選手権と恋の決着   

ドラマの続きが描かれる映画プリンスオブレジェンド。

冒頭で各チームごとにキャラ紹介と共にドラマの振り返りがあるので初見さんにも安心。相関図も出てくる。

ただ、振り返りがドラゴンボールの前回のあらすじ並に長い。人数多いからしょうがないけども。

 

伝説の王子選手権の内容

・壁ドン対決 ・椅子取りゲーム ・にらめっこ対決 ・3人4脚 ・お姫様抱っこレース ・アクションレース ・サプライズ企画

王子関係あるのかと思うものも多い。

にらめっこ対決は貴重なイケメンたちの変顔オンパレード。 特にガブリエルがすごいことに。

 

選手権では壁ドンされたりお姫様抱っこされる女生徒には顔の横に小型カメラをつけてもらい、女生徒目線の映像が映し出されるので、まるで自分がヒロインになった気分を味わえます。

審査は観客たちがキュンキュンきたらスマホとかからハートボタンを連打してその数がポイントになるようです。みんな翌日腱鞘炎になるんじゃない?ってくらいものすごい連打してた。

コンサート会場みたいなところでペンライト持ってたり推しのチームの服装真似てたりともう本当コンサートだわ。

 

映画の前半は王子選手権で後半は恋の決着がつきます。

 

果音が捨てようとしていた写真に写っていたのは2年前の奏。実は2年前のパーティのときに会場でバイトとして働いていたのだ。

誠一郎はよく見ただけで2年前ってわかったね。

果音は2年前、客とぶつかりプールに落ちて周りから笑われていたところに手を差し出してくれた奏のことを好きになっていたのだ。そして会場に残されていた写真をこっそり持って帰っていた。

しかし身分違いだとその想いを諦め捨てようとしたが捨てられなかった。(光輝が初めて果音見たのがここ)しかし今回奏から「大っ嫌い」とか言われたこともあり捨てたのだった。

 

そういや1話で奏が果音に話しかけたとき最初うれしそうだったのに「初めまして」とか言った後雰囲気変わったような気がしたのよ。

でもメイドさんたちの中にいなかったから、初めましてじゃないのにそう言われたからショックを受けた、というわけではなさそうだな。気のせいか、と思ったんだよ。会ってたんか。

 

果音の自分のほっぺたつねる癖は、奏に助けてもらったときに頬を触れられたことがきっかけ。気持ちが高ぶったときにそれを抑えるために無意識にしてしまうらしい。

尊人は「やっぱ俺じゃダメなんだな。その癖、奏のときだけしてたぞ」とか言ってたけど割と他の人のときもしてたよ。

 

尊人が果音に告白することを奏は知っていたが、果音に振られたことでショックを受けて「自分では果音を幸せにできない」と諦めていた。しかし誠一郎が自分の気持ちを押し殺して奏の背中を押す。

走り出す奏。めちゃくちゃ走ります。ものすごく全速力で。

誰か車で送ってあげればいいのに。

 

その後

奏の帰りを待つ誠一郎。「いい加減帰ってきてもいい頃だ」 確かに夜行ったはずなのにもう朝だよ。

元はそんな誠一郎を見て「かわいい」とつぶやき、自分の気持ちに戸惑う。まさか誠一郎のことを・・・?

尊人は竜の果音のへの気持ちに気づいてた。今度は兄貴と同じ人を好きにならないと決める竜。仲良くスパーリングして終了。

会長は選手権で燃え尽きて果音の名前を忘れる。やっぱり奏への執着心じゃねーか!運命とか言ってたのに! しかも奏への執着はやめたのに奏の名前は覚えてるというね。

光輝は彼女欲しいなと言うが好みが果音を引きずっている。

先生は次回開催に向けて精進する。

ハルは相変わらず女をはべらせ、女が好きだー!

 

そして最後に謎の王子が車から降りてくる。冒頭で「伝説の王子って何だ?」と英語でしゃべってた人だ。最後「メルシー」と言ってたのでフランス語か。

この映画の新キャラかと思ったら次回作のキャラっぽい。まだまだ続くよどこまでも、ということか。

果音と奏の恋の決着はついたので次あってもヒロイン交代かヒロイン無しかだな。このまま果音で引きずってまた新たなキャラが果音を~とかじゃなくてよかった。

てか次回作は映画なのかな。尺足りなさそうだからまたドラマやってからなのだろうか。

王子選手権、世界配信とかやってたから次は各国の王子たちが集結するかも。というか日本の1高校でまだ3回目なのに何で世界が注目とかになってるのか。

でも次あって先生参加するにしても新キャラの中で前のキャラが勝つことはないだろうから先生の敗北は決まったようなものだ。

そのときには娘から「パパは私にとって世界で一番の王子よ」とか言われてそれで満足して収束しそう。息子なら「僕がパパの悲願だった伝説の王子になる!」とか?

 

不満点いろいろ

王子選手権

てっきり王子選手権がメインになると思ったのよね。だってポスターだってそうだしドラマ内でも最終回それで引っ張ったし。

ところが蓋を開けてみれば王子選手権はファンサービスで終わってた。

 

ポスターで武器とか持ってたからてっきり1対1の対戦とかそれぞれの思いを乗せて戦うとかと思ったら特にそんなことはなく。完全にキュンキュンさせるためだけのもの。

王子選手権は個人戦でポイント上位が最後の勝負に挑戦できるというもの。

チームの意味あった?

リーダー以外が勝ち残ってたらどうするの?後で譲るの?トーナメントなら自分とこのリーダーに当たったときにわざと負けるために勝ち進むってわかるけど。

人数こんなにいらなかった

これ後半の展開見るとぶっちゃけチーム奏と京極兄弟以外いなくても成り立つ。

まあ生徒会はいるかもだけど。

映画だけでなくドラマも含めて。

もっとがっつりストーリーにキャラを絡ませて欲しかった。まあ色んな王子たちが目白押しってのが売りだから減らすわけにはいかないんだろうけど。

でも先生と3Bは無くてもよかったんじゃと本当に思う。特に3Bのハル以外。映画でも出番なかった。ハルとの絡みもなかった。本当なんでいるのって感じ。「3B」という名前にしたいというだけで3人にしたとしか思えない。

先生だって婚約者いるんだから恋愛には絡んでこないし。果音との絡みもドラマ含めてほぼ無いし。

チームネクストもいなくてもメインストーリーには問題ない。

ちなみに選手権終わったらこの3チームはエンドロール後まで出てこない。

何故活かさなかったのか

あと竜が果音を好きになった設定も全く活かされてなかった。無くてもよかった。

こういう葛藤するキャラってうまく料理すればすごくおいしくなるのにもったいない。

尊人にはバレてたし。それ自体はいいんだけど全部終わった後に明かされるので何の盛り上がりもない。

知ってたのなら何で何も言わなかったの。奏にはドラマの時に「本当は果音のこと好きなんだろ~」って言ってたじゃん!何で竜には言わないのさ。言うならこっちだろ!

 

結局竜は何だったのか。原作がゲームならわかるよ。メインの奏ルートでまとめるために中途半端になったんだな~竜ルートならこのあとの展開がすごくいいのに~とか思えるよ?

でもこれいってみればドラマと映画が原作だよね。(映画はドラマの決着が描かれてるから)

なのに何も行動しないで終わりって何だよ。せめて尊人だけには果音が好きだってことを伝えろよ。 そんで「そうか・・・じゃあここからは正々堂々と勝負だな!」と向き合って欲しかったんだよ。こういう一言でもあったら気持ちが違うんだよ。1対1の勝負ならそれも可能だったんだよ。なのにポイント制って。ファンサで終わるって。

 

誠一郎と元にも言えるけど、勝負の前に一言二言でも言葉交わしてそこで己の気持ちを相手にぶつける、てのが欲しかったんだよ。

この二人も結局変わらなかったじゃん。下克上どこでしたよ。二人が勝負するようなところなかったじゃん。 地位を奪おうとする者、守ろうとする者、って燃えるじゃん。ちょっとでも描いて欲しかった。お互いに譲れない思いのあるこの二人の勝負も見たかったんだよ。

時間配分

90分しかないのにドラマの振り返りが長すぎるんだよ。CMで10分くらいはつぶれちゃうんだから映画の映像のみでいったら1時間ちょいくらいなんじゃない?

そもそも何で90分なんだよ。120分用意できなかったのか。もっとちゃんと描いてくれてればと思うところが多いからなあ。選手権の特訓するところでも、そこで勝負に対する気持ちとか描いてくれてればまた違ったのに。

後半の奏と果音の展開が選手権と同じくらいの尺だったし。選手権終わってからちょっとだけかな、と思ったら結構描いてた。その内容が別に王子選手権なくても特に問題なさそうなのがね。

本当にファンサのために選手権やったとしかね。

果音の心変わり

果音は最初から奏が好きだったみたいだけど、よくそんな人に「クソ王子」とか「お花畑」とか言ったなあと思う。

奏だけでなく色んな人にときめいてたし。ときめくこと自体は悪くないんだけどさ。ああいう描写されたら誰が相手になってもおかしくないって思うじゃん?

 

唐突に奏ルート入って「2年前から好きだった」という状態になったのがね。 あ、何か藤崎詩織思い出した。ED迎えたときは「ずっと前からあなたのことが・・・」とか言うけど最初の方とか思い出すと「本当か?」と思うような感じ。

映画の後半だけ見るといいんだけど、ドラマ含めてを思うとね。

 

最後に

設定が活かされてなかったのが残念でした。

推し以外には興味ないという人には、後半退屈だと思います。特にネクスト、先生、3Bが好きな人は。

でも選手権はファンサとして見たら良かった。特に一番描写されてる壁ドン。これだけかな、ほぼ全員映ってたの。他はダイジェストだった。2人3脚は練習風景のみで本番は無かったと。

アクションレースもよかった。大人組以外出てた。かっこよくアクションしてました。 ちなみにレースと名がついてるがタイム競ってたりは無い。お姫様抱っこも。

 

評価としては、何か色々詰め込もうとして失敗したって感じ。ドラマ含めて。

リーダー以外は果音狙いになるわけじゃないんだから竜もそうしとけばよかった。

映画で一番期待していたところだから残念すぎる。竜の果音への気持ちがなければその分他のところに尺まわせたんじゃないかと思えるし。