機動戦士ガンダム 水星の魔女9話感想 遅すぎた本音

ニカ姉スパイだったのか・・・。

連絡係って言われたらもうね。

しかしスパイだとしたらいつから?目的は?

以前ミオリネが地球に逃げようとした時の案内人がニカの親なんじゃね?と言われていたけど、そうだとしたらミオリネが地球に逃げ延びた後もある程度行方がわかるよな。地球での住む場所の世話とかもあるだろうし。

それならミオリネの安否もある程度わかるから有り得そうだなとは考えてたけど。

親もグルなのか、そうでないのかはわからんが。

 

グエル参戦せず

グエル参戦かとも思われたが、そうなるとスレッタVSシャディクの中にグエルが入ってしまい二人の戦いに水を差すことになる。

今まで花婿候補である御三家を一人ずつ倒していって実力を示したのに、グエルがいたから勝てたとなってはスレッタがシャディクを倒せたのは御三家の力を借りたから、になってしまう。

それでは御三家全員をスレッタが倒したことにならない。花婿の地位を確立できない。

だからグエルは参戦しない方がいい・・・と思ってたら参戦しなかった。

 

断った時はちょっとホッとした。

これはミオリネとスレッタ、そしてシャディクの戦いであってグエルは部外者だから。株式会社ガンダムの存続のため(シャディクが勝っても残るが)だからその関係者でケリをつけないと。

だからグエル断ってかっこいいと思った。これは誰の戦いか、というのがわかってると思ったから。

でも親から言われてだったのかwそうじゃなかったら参戦してたのかな。

さっきは部外者が~とか書いたけど、好きな女が困っていたら助けるグエルも見たかったってのはあるw

でもやっぱ参戦してしまうとシャディクVSグエルになってしまいそうなんだよな。それとも大将機同士でやれと自分は露払いをするってことになるかな。

でもそれだと集団戦って感じにならないんだよね。本編での立場が逆になって主人公側の数が有利になってしまったらそれはなあ。

グエルの実力だとあのガールズ倒してチュチュも生き残りそうだし。

主人公が集団戦しないのならそれする意味無いし。本編では主人公側が数のピンチになるから集団戦の意味があるのであって。

 

グエル参戦してたらグエル&スレッタでほぼ片付けて他おまけみたいな感じになってしまう。

今回もほぼスレッタがやってたけど、スレッタはミオリネの花婿でありみんなが欲しがるエアリアルパイロットで、この戦いに関係大。

グエルは参戦しても部外者のただの助っ人なので、そこであまり活躍されてもなあ。

 

 

しかし断る理由が親に止められているから、はちょっと意外だった。父が好きなのか。てっきり押さえつけて縛り付けてくるから嫌いなのかと。

グエルの性格だと「親父」って言いそうなのに「父さん」呼びは育ちがいいからだと思ってたが好きだからか。

だからこれ以上嫌われたくないと。

好きな女が困っているけど、親の期待をこれ以上裏切りたくない、という苦渋の決断だったのだろう。

しかし突き出されたのは退学の二文字。

 

グエルの立場

学費出してくれるから学園にいられると思ってたが、退学の言葉にびっくりだわ。

子会社にポジション用意して「俺の仕事を学べ」と言われてたから後継としては認めてたのか。

でももう何回も負けてるし花婿狙いは無理だと諦めたから学園に居させる必要性は無いと。敗者として居づらいだろうし。それなら早く仕事を覚えさせた方がいいと。

人脈づくりとかは弟がいるからそっちに任せられるし。寮長だし決闘委員会のメンバーだしで、パイロットとしての腕が必要ないなら弟で足りるしな。

でもグエルにしたら学園から去るということは、スレッタとはもう会えなくなってしまうということ。接点なくなるしミオリネの花婿だし。

でもここで父の要望に応えないとさらに失望させてしまう。

 

逃げれば一つ、進めば二つ。

学園から去れば父の信頼を得ることが出来る。だが一つしか手に入らない。

もしかして学園にいられるようにするために改めてスレッタと決闘する?

学園を去る前に、最後のわがままとしてスレッタとの再戦を望む。

最初から本気を出した、誰にも邪魔されないグエルとスレッタの決闘。

勝てば花婿の座を取り戻し学園に残る理由になる。父の信頼も、スレッタと共に居られることも、両方手に入る。

そうなったらまた花婿候補がややこしくなるけどw

 

もひとつ考えたのは、株式会社ガンダムへの就職。

そこで社員として働くことになったら福利厚生で住む場所を与えるために、社長であるミオリネが学園に居場所を作るとか?

地球寮の男子のとこに転がり込んだら気まずい雰囲気まき散らしそうw男子たちとは接点ないしグエル怖そうだしw

そしてグエルが地球寮に行ったら弟がまたぐぬぬしそうw

 

地球寮大勝利!

ほぼスレッタが戦わなきゃならなかったが、最後は雑魚と思われた地球寮のみんなで大将であるシャディクを撃ち倒すってのがいいね。

そう、これは集団戦。スレッタだけが戦っているわけではないのだ。

しかしチュチュもシャディク相手によく粘ったな。すげえや。

まあシャディクはパイロットの腕がどんくらいかわからんけど。(エランは3対1とかで勝ってた)

最後の攻撃は足がなくなったが武器は生きていたチュチュを、動ける機体で支えて撃ったということか。他の子たちのは、動けるが攻撃する手段を奪われた状態なので戦闘不能だったということかな。

最後にシャディクを狙わせたのもミオリネの作戦だろうし、地球寮みんなが諦めずに頑張ったみんなの勝利!

 

そしてエアリアルの復活にプロスペラ涙流してたけど、エリーが本格的に目覚めたことに感動してるのか。それとも単に姉妹愛に感動してるのかw

今回エアリアル一皮むけた感じ。次の段階に入ったとか?

スレッタがピンチになったときにエアリアルの真の力が目覚め始めるとか?そのために強い敵と戦わせるために学園に通わせたとか。

スレッタの気持ちに呼応して成長する?

 

言い出せなかった想い

シャディクの「俺は違うよ」は会社の道具としてミオリネを見ているわけではない、ということだろうけど、「ホルダーに興味はない」はミオリネを嫁にする気は無いって言ってるようなもんなんだよなあミオリネからしたら。

すれ違いかあ・・・。

ミオリネは勝手に花婿決められてもシャディクなら良いと思ってたかもしれない。

でもシャディクにその気はないのなら、好きでもない男と結婚したくないから元々行きたがってた地球に行きたいと強く思うようになったのかな。

ん?ということはスレッタが花婿になったからもう地球に行く必要性はなくなったってこと?そういや最近は地球に行きたいとは言わなくなってきたような。

地球に行きたいってのも、逃げ場所を決めるときに「お母さんの故郷だから」ってだけで、地球に何かあるわけではなく花婿選びから逃げたいってだけだったのか。

シャディクがあと一歩踏み出せていたらなあ。

 

 

「馬鹿ね。今更よ・・・」

やっぱミオリネもシャディクのこと好きだったよなあ。でもその気持ちは封印していた。今はスレッタに出会い、惹かれている。

こういうのも少女漫画だよなあ。先に告白していれば違っていたかもしれないっての。

 

シャディクの「最初から決闘で奪えばよかった」「スレッタ・マーキュリー、君からガンダムと花嫁を奪い取る」も胸キュンポイント。ガンダムだけでなく「花嫁」とも言うのはミオリネが欲しいってことだもんね。

スレッタが来る前に猛アピールしてたらどうなってたかな。家じゃなくミオリネ個人が好きだと言っていれば。

そういやミオリネの菜園に招かれたのはスレッタだけなんだよな。グエルは勝手に入っていっただけだし。あの菜園はミオリネの心なんだろう。

割と早くからスレッタには菜園に入ることを許してた。

 

あ、あの最後の青いトマト切る演出、何かあるんだろうと思ったがなかなか思いつかなかったけど、幼い頃(又は未熟な頃)の気持ちを切り取ったてことかな?

シャディクを好きだった頃の気持ちを。

その気持ちは今のミオリネの心にはいらないものだと。もう終わったものとして菜園から取り除いた。

 

大切だからこそ

「結局あんたは誰も信用していないのよ」

ミオリネの事を、いつまでも守る対象として見ていた。理想ややりたいことを掲げても、所詮は世の中の汚さを知らない世間知らずのお嬢様の戯言だと。

シャディクは施設育ちだったから色んなものを見てのし上がったのだろう。どういう経緯で拾われたのか、今の地位に上り詰めるまでどのようなことをしてきたのかわからないけど。

世の中の汚さを知っている。

 

スレッタはパイロットとしての腕はあるが、社会的地位も財力も無い。純粋すぎて世の悪意に騙される危険もある。とてもミオリネを任せられない。

グエルは後継者だから帝王学も学んでいるだろう。御三家の一人だからバックもしっかりしているし社会的地位や財力も申し分ない。人望もある。

そしてパイロットの腕も優秀。武力でも守れる強さがある。ミオリネとの相性はちょっとアレだが、根はいいやつだと知っているのでミオリネを汚い世界に巻き込まないでくれるだろうという安心感もある。

汚い世界からの陰謀も跳ね返せそうな奴なので、家が崩れ危険にさらされることもないだろう。

だからミオリネを託そうとした。

 

もしかしたらデリングも同じ理由で花婿を決めようとしていたのかも。

ミオリネは女だし後継者という感じではなかった、ミオリネが反発してたからってのもあるだろうけど。

陰謀渦巻く世界を渡らせるのは夫にやらせ、ミオリネには安心で平和な世界に居て欲しいと。

御三家なら財力も地位もあるし、パイロットの腕も確かなら武力でも守れる。

この親子の年齢差考えると、遅い時の子だから可愛さもひとしおだろうし。

デリングもシャディクもミオリネのやろうとしていることを「実現できるはずがない」「出来ない」と決めつけ、ミオリネを大切に思うあまり一方的に守ろうとしたと。

 

でもスレッタは違った。ミオリネのやろうとしていることを尊重し、出来ると信じ、そのために動いた。

この二人はお互い支え合っているんだよな。ミオリネの花婿選びをスレッタが救ったり、スレッタの家族を守るためにミオリネが会社を作ったり。

まだまだ未熟だけど、一緒に乗り越えて行こうとしている。まさに夫婦。

お互いに無いものを補い合って成長しようとしている。

シャディクは、ミオリネのことを信じて共に進んでいこうとすることが出来なかった。大切にはしていたが、ミオリネの意思を無視し、一方的に庇護下に置こうとしていただけ。

会社の譲渡の提案もそうなのだろう。悪意や汚いことは自分の手で片付けようと。

 

最後に

デリングが会社を作るのを認めたのって、ミオリネを信じてみようと思ったからなのかも。自分の事を嫌っているのに、それでも頭を下げに来た。その姿を見て、少し心変わりしたのかも。

あの時はてっきりこういう理由だと思ってた↓。

ガンド医療が進んでいれば奥さん死ななくて済んだかもしれないが、その道を絶ったのは自分。だがガンダムは人体に影響があるから仕方なかった、と自分に言いきかせていた。

でも人体に害の無いガンダムの可能性が出て来たとなれば、娘がその道を進むのなら、と可能性に賭けたのかもしれない、と。

 

 

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